ChatGPT 時代の発想を引きずると、Claude Code では確実に詰みます。
「都度立ち上げて、終わったら閉じる」——その運用思想を、概念ごと入れ替える回。
ChatGPT に慣れている人ほど、最初にここでハマります。1個のチャットを大事に使い続けるクセを、今日この場で捨ててください。
ChatGPT ユーザーがやりがちな失敗が、これです。「最初のチャットに全部詰める」スタイルを Claude Code に持ち込むと、3 日で動かなくなります。
あなた(オーナー)が、Claude Code(店舗)に、タイミーのバイト(セッション)を呼んで店を回す。この絵が浮かべば、今日の話は最後まで詰まりません。
細かい話に入る前に、登場人物を 3 人だけ整理します。CLAUDE.md・セッション・コンテキスト。この 3 つの役割が分かれば、今日の話は 8 割終わったようなものです。
これ全部、タイミーのバイトに置き換えると一発で分かります。マニュアル → 勤務時間 → 仕事量、の順で 1 枚ずつ見ていきましょう。
タイミーで来てくれたバイトに、最初に渡すお店のマニュアル。営業時間・レジの場所・接客ルール・備品の置き場所、全部書いてあるアレです。誰が来ても、まずこれを読む。
お店のマニュアルなので、バイトが変わっても作り直す必要はありません。お店に常備、新しい人が来るたびに自動で渡される。Claude Code 的に言うと、毎セッション冒頭で勝手に読み込まれます。Vol.7 で本格的に書き方をやるので、今日は「そういう存在がいる」だけで OK。
タイミーで雇ったバイトの、今日のシフト 1 コマ。9 時から 18 時まで働いて、終わったら帰る。明日は別の人(または別のシフト)。サイドバーにバーって並んでいるアレ、全部「過去に立てたシフト」です。
1 作業 = 1 シフト、終わったら閉じる。1 つのシフトに「動画編集も議事録要約もリール台本も全部やって」と詰め込むと、結局どれも中途半端で終わります。タイミーのバイトに 3 つの仕事を同時に振らないのと、まったく同じです。
シフトの中でバイトがこなした仕事の総量。朝はキャパに余裕があるけど、夕方になるにつれて頭が回らなくなる、目が回ってくる、ミスが増える。あの感覚です。一人がやれる量には、どうしても限界があります。
上限に近づくほど応答が遅く・浅く・ブレ気味になります。「あれ、さっきまで賢かったのに」となったら、ほぼコンテキストが満タンのサイン。新しいシフトを立てて、新しいバイトに任せ直すのが正解です。
お店のマニュアルを読んだバイトが、今日のシフトの中で仕事をこなしていく。これが、Claude Code のセッションごとに起きていることです。
バイトはその日限りで帰る、仕事量もその日限りで消える、マニュアルだけはお店に残る。使い捨てと永続化、この境界線を持てると、Claude Code は一気に「お店を回す側」の発想で使えるようになります。
応答が浅くなった・指示が通らなくなった・サイドバーが散らかってきた、そう感じたときの選択肢は 3 つだけです。
引き継ぎが必要なら、新セッションを立てる前に「ここまでの要点を 5 行でまとめて」と頼んで、それを次の部屋にコピペすれば完璧です。
1個を大事にするのは ChatGPT 時代の発想。Claude Code は逆で、ガンガン使い捨てて回すのが正解。意識すべき行動原則は、たった 3 つです。
サイドバーがズラッと並んでいる状態こそ、Claude Code が「秘書」として回っているサインです。「1つしかない大事なチャット」を保存する場所じゃない、と覚えてください。
ChatGPT 感覚で「ねぇこれって?」と気軽に聞くと、Pro 契約してても月の上限に最速で当たります。Claude Code に「秘書として」働いてもらう、指示出しの作法を一気に身につける回です。
今日の「セッションは使い捨て」感覚と、次回の「指示は具体的に、記憶は汚さない」作法。この 2 つが揃ったところから、Claude Code を実務で安心して回せるようになります。
セッションは作業履歴、CLAUDE.md は資産。
使い捨てと永続化を分ければ、Claude Code は「秘書」として動き出します。